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やすんごのギリシャ・イタリア紀行(その5)
 アイギナ島の修道院
    
 
(アギオス・ネクタリオス修道院)

 アファイア神殿の近くにギリシャ正教の修道院があるのでここも訪問してみた。川島先生だけしか行かないような辺鄙なところかなと思ったが、日本のガイドブックにも出ているので、日本からの訪問者もあるのであろう。名前をアギオス・ネクタリオス修道院という。

 アギオスは「聖なる」という意味。ギリシャ神話でネクターは神々の飲み物の意味だが、その名前をとった聖者を祀った修道院ということになる。この人物、実は現代ギリシャ人であり、苦労の末、アイギナ島で修道の一生を終えるが、その死体が腐らなく、いつまでも芳香を放っていたそうだ。このため、ギリシャ正教会が聖人に認定した。

 通常の訪問者は礼拝堂を見学することになる。


 

 この修道院の境内に入ると、一切の写真撮影は禁止される。このため、この修道院に関しては外からの写真しかない。また、女性はスカート以外では入場が禁止されている。このため、ショートパンツの女子学生などは、巻きスカートを借りてスカート姿で入場していた。こうした貸しスカートが用意されているのに驚いた。現役で運営されている修道院だから戒律も厳しいのだと思う。>21世紀の現在においても、修行だけで一生を終える聖職者が存在することに、驚きを感じる。

 礼拝堂に入るがスペースは小さめだ。こうした小さい人間サイズの教会がギリシャ正教では基本サイズらしい。一面の壁をイコン(宗教画)が埋め尽くしている。ギリシャ正教は、ローマカトリックとは異なり、彫像は認めていない。平面図のイコンが許容限度ということだ。

 イコンもある程度知っているが、ギリシャ正教の特徴では、@真ん中にイエス・キリストがかかれる。キリストは受肉した神であるので、キリストと別に神を描くことは少ない。A真ん中が、キリストで、左に聖母マリア、あるいは聖母子像、右側に洗礼者ヨハネ、そして左から2番目にその教会の祭る聖人を描くというのが普通らしい。B鳩が精霊を表し、百合が純血を表すなどの点は、ローマンカソリックに見られるイコンと同じである。


 この礼拝堂の絵自体は近年になって描かれたものであり、歴史的には古いものではないが、それでも雰囲気を味わえたのはよかった。礼拝の後、焼き菓子が振る舞われた。また、おみやげ売り場のようなものがあり、売り上げが修道院の運営に使われているとのことであった。
  
    
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