TOP    
BACK   UP   NEXT

やすんごのギリシャ・イタリア紀行(その15)
コリントス博物館と遺跡
   

(コリントス博物館)

 巨大なドーリア式の柱を横目でみつつ、最初に訪問したのが、コリントス博物館だ。

 この博物館には、この遺跡で発掘されたものが所蔵されている。前述のように米国発掘隊の成果である。まず、目につくのが、柱の様式の展示だ。ドーリア式、イオニア式、コリント式と時代が変わるについて変化していくのが明確にわかるようになっている。ローマ時代のコリント式の注頭の飾りも何種類も展示されているが、やはりローマ時代となると華美な意匠となっていく。

 ここには、ローマ時代のモザイクも展示されている。彫刻も多く展示されている。ギリシャ時代のものもわずかあるが、大部分はローマ時代の彫刻である。古代ギリシャ人の川島先生は、あまりローマ時代のものには興味がないようで、解説もそこそこに博物館を出た。

 
 柱の様式
 
(古代コリントスの町並み)

 神殿を見学しつつ、古代コリントスの遺跡の方をめぐってみる。

 ここは、ギリシャ古典時代(BC5世紀)というよりもヘレニズム時代、そして、ローマ時代以降の遺跡である。したがって、ローマ帝国時代のギリシャの中心都市の遺跡となる。植民地と言っても、非常に繁栄した都市の面影が随所に見える。前述のベームも、石の上に場所を示す看板がある。

 一番驚いたのは、都市の真ん中を貫く大通りである。レカイオン街道と呼ばれ、コリントスの町と外港のレカイオンを結んでいる。現在の道のように車道と歩道に分かれており、幅広い車道部分も歩道部分も平らな石が敷き詰められ、立派な舗装が施されている。当時は車輪をつけた馬車が交通手段であったはずだから、それに対応したものと思われる。現在の自動車が通る道路としても十分に通用するレベルだ。この大通りに面して沢山の建物がある。銀座通りの商店街のようなものだったのではないかと想像がめぐる。

 その中に公衆便所跡が発掘されているのも面白かった。水路の上に座る部分があるので、そこに座って用を足した水洗便所だ。ただし、この便所は横に広がっており、何人もが横に座って同時に用を足すことができる形になっており、現在のような個室式ではない。

 
 コリントス町並み
 
レカイオン街道の跡。
 
公衆トイレ
 
 
 
   
    TOP    
BACK   UP   NEXT