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やすんごのギリシャ・イタリア紀行(その20)
アルカディア高原は田舎だった
   

(アルカディア高原)

 ミケーネを後にして向かったのはアルカディア高原である。アルカディアは牧歌的イメージの桃源郷ということだ。だから、多くの詩にもうたわれ、絵画の題材にもなっている。日本でもマンションやホテルに「アルカディア」なんて名前をつけている例も多い。

 しかし、実際にアルカディア高原に行ってみると、羊飼いしか住まない山岳地帯であり、現実のアルカディアは、都会人の美化されたイメージとは全く違う。したがって、訪問しても特に何かがあるというわけでないのだが、川島ツアーでは、訪問地として選ばれている。ともかく山道である。通常の移動ルートからするとまったくかけ離れているので、よほどの物好きでなければ日本人なんて訪問しない場所だと思う。

 ローマ時代の詩人ヴェルギリウスが牧人の歌を呼んで有名になった。彼は、シシリー島のイメージで詩をよんだ。都会人が田舎の生活にあこがれるのと同じである。このため、アルカディアが牧歌的な象徴としてあこがれの的になった。

 ここでは、山村にあるカフェで一休みするにとどめた。このカフェ自体は非常にモダンだ。暖炉もあり、ここで蜂蜜入りのハーブティを飲む。近くにおみやげ物屋もあったが、季節はずれなのか、大半がしまっている。羊飼いの使う先の曲がった杖が観光みやげとして目立っていた。蜂蜜、マロングラッセもよいおみやげとなる。

 アルカディアの地域は山中なので、通ってみる道も狭くかつ曲がりくねっている。大型バスでは非常に揺れる。このため、アルカディアからさらに2時間かかるオリンパスまでの移動中、バス酔いする人間が続出した。私自身も気分が悪くなり、夜はワインを控えることにした。

 
 アルカディアの町並み
 

(リゾートホテルに宿泊)

 この日は移動に時間がかかった。次の日の見学を考えてオリンピアまで向かったからだ。オリンピアで泊まったホテルは、オリンパス・アスティ・ホテル27。リゾートホテルであり、部屋も大きい。中にはプールがある。夏なら、このプールに入ったり、プールサイドで一杯飲むなど、非常に気持ちのよいホテルなのだろう。しかし、今の寒い季節にはこんなものはどうにも役に立たない。サウナがあるか聞いてみたが、サウナはないとのことだった。

 女子大生がきゃーきゃーと騒いでいるので、聞いてみると、部屋に芋虫が3匹出たとのこと。山の中のホテルだから、そんなこともあるよなと思うが、フロントにつないであげる。これも「大人」の役割の一つなのだろう。

 食事は、近くの食堂にバスで移動した。メイン・ディッシュは鶏のグリルである。田舎の鶏は、ブロイラーではなく、よく身が締まっていて美味い。これはよかった。
 
 鳥肉のグリル
 
 
 
   
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