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やすんごのギリシャ・イタリア紀行(その24)
オシオス・ルカス修道院(世界遺産)
   

(オシオス・ルカス修道院)

 次の訪問地は、デルフィ近くのヘリコンの山にあるオシオス・ルカス修道院である。

 この修道院は、10世紀前半に建立されたギリシャ正教の修道院である。ギリシャ正教では、東方の偶像崇拝禁止の教義の影響をうけつつ、イコン論争を経て、立像は禁止するが、平面に描かれたイコンまでは許容するとの立場をとっている。この間も原理主義的なイコン破壊運動により喪失したイコンも多い中で、10世紀のビサンチン帝国(東ローマ帝国)の中興時期にこのオシオス・ルカス修道院が建立された。

 ちなみに、ローマカソリックでは、イコンはもとより、彫像まで許可しており、たとえば、バチカンにあるミケランジェロのピエタ像などの多くの宗教彫刻が残されている。こうした自由な西に対して、ユダヤ教やイスラム教など東方宗教は偶像崇拝を厳格に禁止する。両方の中間に位置するのが、受肉思想(キリストにより神が人間に見える形に姿を現したとする思想)によりイコンのみを許容するギリシャ正教との立場と言えよう。

 この修道院には、10紀のイコンがモザイクおよびフレスコ画の形で残されている。ギリシャ正教はオーソドキシ(正統派)とよばれ、イコンの見方もカソリック教会とは異なる。まず、光背に注目すると、十字の光背を持つのはキリストのみである。そして、キリストが神と同一なので、キリストが真ん中に描かれる。右側には洗礼者ヨハネ。左には聖母子像。さらにその左には、その教会の祭る聖人が描かれる。

 この修道院においては、マリアの死が描かれている。この修道院がマリアの死を祭っていることが分かる。モザイクは金を多用したもので美しい。ここがギリシャにおける最終の訪問地である。

 
 入り口のオシオス・ルカス像
 
 
 天井の見事なイコン

(アテネからミラノへ飛行機で移動)

 この日はアテネ空港からオリンピア航空でミラノまで行く日程だ。

 非常に盛りだくさんの日程であった上に、オシオス・ルカス修道院などでも時間をとったため、アテネ空港には、飛行機の出発時間が18:20であるにも関わらず、16:50とかなりぎりぎりに到着した。システムダウンとかでカウンターが非常に混んでいる。旅行社のおばちゃんがいるが、どうも要領を得ない。カウンターは全く進まないし、どんどん横入りはするし、秩序がない国だと思う。時間がどんどんたち、1時間前になっても、私たちは列の後方で待っているだけだ。

 カウンターの人と交渉してもらうと、実は105番のカウンターに並ぶべきだったことが判明。全員で大移動。17:30頃にやっと搭乗券を入手。全員そろったことを確認して、セキュリティゲートに進む。ここでも、長い行列ができており、どうしようもない。17:50が飛行機への搭乗時間であるが、その時間になっても飛行機に乗れない。結局、他の客をまたせつつ離陸予定時間の直前になってやっと全員が飛行機に何とか乗り込むことができた。

 2時間半の飛行であったが、かなり揺れた。機内食はそれほど美味ではない。乗ったのはオリンピア航空という会社であったが、CAがギリシャ彫刻のように端正な顔立ちの女性であったことが印象的であった。

(ミラノ到着)

 ミラノに9時過ぎに到着するが、ここからさらにバスでジェノヴァに移動する。この日に無理して時間をかせぐことにより今後の日程が楽になるのでしかたない。真夜中にやっとホテルに到着する。このジェノヴァのグランドホテル・サヴォイアは、この旅の中で最もデラックスなホテルだ。

 
 
 
   
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